昨日3回目のウェーディングに行ってきた。
天気予報によると,ウェーディングを始める22時頃から夜中の26時位をピークに強風が吹き荒れるという。
海が荒れれば釣りに適した環境になるというが,1,2回目はべた凪の初心者には最適な環境だったため,この荒天にはいささかの不安もあったが,とりあえず行ってみなければ始まらないので,同行させていただいた。
10PM,いつものコンビニで待ち合わせ,海に向かう。
↑毎度の出ッ発写真
海はまだ,天気予報ほど荒れてはいなかったが,そこそこの風はあり,内房にもかかわらずさざ波がセットで入って来ていた。
当たりを探るが,なかなか潮が定まらず苦戦するなか,一度海を出て最初に入った所に戻り仕切り直すと,潮の効いている場所をいち早く見つけ,この日,唯一の一本が宗リンの竿にヒット!!
潮と風を読みキャストして,見事ヒットさせているのを見ているだけでもワクワクしてくるo(^-^)oワクワク
そして,釣り上げたのがこの一本!! お見事〜(*⌒▽⌒*)
2時間ほどすると予報どおり風も強まり波が安定せず,更に30分程粘ったが釣りにならなくなったので引き上げ。
待ち合わせたコンビニへ戻り,今日は宗リンにウェーディング後のホットコーヒーをご馳走になった。
何故,コーヒーをご馳走になったかというと,その日,一番釣った人がウェーディング終了後,皆に飲み物をご馳走して乾杯してもらうというのが,柳沼塾ウェーディング部の決まり事だからだ!!
↓物欲しそうに近寄ってきた可愛い子猫ちゃん。右目を怪我しているようで痛々しい(>_<)
釣りを始めてから6ヶ月ほど経つが,釣りの技術はもちろんの事,もう一つ釣りをする上で覚えなければならないのが釣り用語。
会話をしていると出てくるのは聞いたことの無い釣り用語。英単語が多いようだが,馴染みの無い単語に「?」が頭の上を飛びまくる(>_<)
このウェーディング,英語では何と言うのかと辞書を引いてみる。
最初,目についたのは「wandering」という英単語。意味を見てみると,
wandering(ワンダリング)「さまよう,歩き回る」
と書いてある。
おー,コレだと思っていたら,どうも違うようである。発音もいくら日本風にしているといっても,無理がある……
確かに歩き回って,さまよってしまっては,遭難してしまうではないか(≧◇≦)
もう一度辞書を引き直してみる。
ウェイドwade「(水たまり,ぬかるみなどの中を苦労して)歩く」
ウェーディングwading「wadeの進行形」
さらに,辞書を引いていくと,
ウェイダーwader「(防水ゴム長靴,水の中などを)歩いて渡る人」
これだ!!
釣り用語で,すんなりと理解できる英単語も沢山ある。
例えば,キャスティングは「cast(〜を投げかける,投じる)」,ラインは「line(糸)」,フックは「hook(カギ,釣り針)」ロッドは「rod(棒,さお,釣り竿)」とすぐに理解できたが,「wading」の原型である「wade」は知らない英単語であった。
アメリカを楽しむために英語を独学で勉強しているが,今まで無かった生活圏の英単語って使わないから調べないし覚えない。ゆえに,身近な英単語であっても知らないことがほとんどだ。
釣りって英単語を「めっちゃ,使ってるやン」と何故か関西弁がでてしまうほどの驚きで,今まで釣りのイメージと言えば漁師的なイメージでしかなく,昔,「釣りきち三平」という漫画を雑誌で読んでいたが,この主人公のイメージもみすぼらしいカッコウをした少年が釣りをしているという記憶しか残っていない。
そういう意味でも随分と釣りに対するイメージが変わってしまい……というよりは,自分が始めたから言う訳では無いが,180度釣りのイメージは変わり,今では格好良いスポーツの一つと思えるようになってしまった。
それにしても,英単語って便利な単語があるものだなぁと感心する。
この「wade」という単語の意味である「水の中を歩く」を漢字一文字にすれば「氵(さんずい)」に「歩く」で「渉」でだろうか?
「渉」を辞書で引いてみる。「1.水の中を歩いてわたる。 2.ひろく見聞する。」とある。
おー,この「渉」は「水の中を歩いて渉る」という意味だったんだ!! と,この歳になって初めてその漢字の真意を知る。
では,ウェーディングを日本語に直せば,「渉リング」。とても,違和感がある(^^;;
これが,日本語の限界なのであろうか? ここが英語と日本語の大きな違いなのかも知れない。単語にingを付けたりerをつけるだけで,ぴたりとはまる「言葉」になってしまうのは,改めて凄いと思ってしまう。
まだまだ,英語での釣り用語を理解するだけでも時間がかかりそうだ……
歩いて,海の中に入っていくと,波乗りをしていたときのことと重ね合わせてしまう。
当然,サーフィンは外房でやるものなので,波のサイズやパワーは内房の比では無い。
ウェーディングのため,海の中を歩いて進むことの限界の低さは,波乗り経験者には正直笑ってしまう程なのだが,波乗り現役時代,沖で溺れる友人を助けるために,慌てて泳いで沖にでて,友人を波に合わせて浜へ帰した後に,残された自分のことを考えていなかったことが仇となり,今度は助けた自分がボードもないまま次々と押し寄せてくる波にのまれたまくり,その場から浜へ戻ることができなくなったことがある。
そのとき,もう一人の友人が冷静になり途中で引き返し,私のボードを持ってきてくれ,波に乗って帰ることができ命拾いした。彼の好判断がなければ,私は確実に今この世にはいなかっただろう。
この時の沖も遠浅で,波を頭から被った後は胸くらいまでの水かさなのだが,潮の引きがとても強く,歩いても前へは進まない,そうこうしているうちにまた,オーバーヘッド級の波が頭から覆い被さってくる。次々とやってくる波に息が続かなくなり死を覚悟した時に友人がボードを持って現れたときには,友人の顔がキリスト様のように見えたものだ!!
波乗りをしていたときのことを考えると,なにも沖まで歩いて行かず,サーフボードに乗って沖へ出れば,より前で釣りができるではないか!!
これを名付けて「ボード・ウェーディング」なんてどうだろう?
はて? 待てよ?
それでは,カヌーに乗って釣るのと変わらないのではないか……
やはり,自分の足で歩いて水の中へ入るから「ウェーディング」なのだなぁ……と納得したところで,バカな妄想は お・ち・ま・い !!